ANB

黒田アキ 個展「沈黙の先をいく」

2021.6.12-2021.6.27
/
4F GARAGE 3F GALLERY
EXHIBITIONS

混沌と自由を描く画家・黒田アキ
近作を中心とした個展を開催

【5月20日更新】

本展は、新型コロナウイルス感染予防措置を講じて、オンライン事前予約制にて開館いたします。ご来場の前に「新型コロナウイルス感染予防ご協力のお願い」を必ずご一読ください。

==========

ANB Tokyoでは、2021年6月12日(土)より6月27日(日)までMORI YU GALLERYの協力を得て黒田アキの個展「沈黙の先をいく」を開催します。

黒田は1944年に京都で生まれ、1970年に渡仏。1978年にミロやジャコメッティを扱うマーグギャラリーとの専属契約を結んだのち、1980年にはパリ国際ビエンナーレに参加するなど海外で頭角を示していきます。1993年には逆輸入される形で、東京国立近代美術館にて当時最年少で個展を開催しました。その後、1995年にはサンパウロ・ビエンナーレへ日本代表として参加し、2005年にはリヨン・ビエンナーレに参加するなど、世界各地で個展や国際展を通して発表していきます。そして、黒田は絵画という表現媒体の枠を超え、安藤忠雄やリチャード・ロジャースといった建築家とのコラボレーション、TOKYO DOME CITY HALLやMAUBOUSSINフラッグシップストアのアートワーク、哲学者のジャック・デリダなどが寄稿した美術文芸誌『ノワズ』や美術誌『コスミッシモ』の創刊、ロシアバレエの傑作「パラード」のパリ・オペラ座公演の舞台美術を担当するなど、多岐にわたる活動を行なってきました。

今回のANB Tokyoでの展示では、2000年以降の作品を中心に展覧会を行うと共に、世界の文化人が集った20世紀後半からフランスに渡り、ミシェル・フーコーやヴィム・ヴェンダースといった著名人たちと交流を深めていった黒田の活動を紹介して行きます。1980年にパリで開かれた黒田の個展に、小説家で映画監督のマルグリット・デュラスがおくったエッセイから本展タイトルは取られています。「沈黙の先をいく(Kuroda est en avance sur le silence)」は、半世紀近く前の言葉ですが、先の見えない今日にも響く言葉です。黒田自身や多くの批評家によって、深淵と混沌を示す闇や宇宙、神話、世界の様相を眺めるパサージュ(通路)、破壊をもたらすサイクロンや嵐といった言葉と共に、読み深められてきたその表現は、沈黙と混迷の時代を生きる私たちにむけた思索の時を与えてくれます。

INFORMATION

会  場:ANB Tokyo 3F&4F
住  所:港区六本木 5 丁目 2−4 *六本木駅から徒歩 3 分
会  期:2021年6月12日(土)~6月27日(日)
開館時間:12:00〜18:00
休 館 日:月・火(祝日の場合開館)

協  力:MORI YU GALLERY

入 場 料:入場無料

新型コロナウイルス感染症の感染予防・拡散防止のため、ご入場はオンライン予約制とさせていただきます。

>> オンライン予約ページ

無題 / untitled / 2007 / acrylic and oil stick on canvas
/ 200×201cm
©️ AKI Kuroda, courtesy of MORI YU GALLERY
COSMOGARDEN - STOP / 2010 / acrylic on canvas
/ 130×162cm
©️ AKI Kuroda, courtesy of MORI YU GALLERY
無題 / untitled / 2007 / acrylic on canvas /145.5×145.5cm
©️ AKI Kuroda, courtesy of MORI YU GALLERY
無題 / untitled / 2015 / mixed media / 116.7×91cm
©️ AKI Kuroda, courtesy of MORI YU GALLERY

PROFILE

  • 黒田アキ
    1944年 京都に生まれる。パリ在住。
    黒田アキは、 80年にパリ国際ビエンナーレのフランス部門から出品したのと前後して、ボナールやマティス、ミロやジャコメッティ、カルダー等をパトロナイズしヨーロッパのアートをリードしてきた、フランスのマーグ・ギャラリーと契約しました。(「マーグ・コレクション展」横浜美術館、1994年) 以降、黒田はヨーロッパ、アメリカ、日本を中心に個展を多数開催し、世界各国で作品を発表し続けています。  日本では1993年に東京国立近代美術館において当時最年少で個展を開催(1994年、大阪の国立国際美術館へ巡回)、翌95年にはサンパウロ・ビエンナーレ(ブラジル)に参加することで世界的な評価を受けました。 また、1993年にはロシアバレエの傑作『パラード』の再演にあたり舞台美術を担当しました(パリのオペラ座、アヴィニョン国際演劇祭で上演)。この『パラード』は、1917年にジャン・コクトー(台本)、エリック・サティ(音楽)、パブロ・ピカソ(舞台美術・衣装)という組み合わせで、パリのシャトレ座にて初演された伝説的バレエ作品です。 黒田の美的関心は広く、1985年から哲学者のジャック・デリダやミシェル・セールが寄稿する美術文芸誌『ノワズ』を編集、創刊しています。1991年には、より私的な『コスミッシモ』という美術誌を創刊し、その誌上ではヴィム・ヴェンダースやソニア・リキエルの作品が黒田の絵とともに戯れています。 また、建築家の安藤忠雄やリチャード・ロジャースとのコラボレーションなど、他分野との交流も多い作家です。 このように黒田は、一枚のカンヴァスと対峙する画家であると同時に、不安定で予期しがたい状況を軽やかに、且つ確実に足跡を残しながら、総合的な表現を続けている希有な作家なのです。